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2022.02.24

地域一体でデザインするまちづくり

まちをプロデュースする人々 紙野 輝恵編

グローバルカンパニー 建築部 室長 紙野 輝恵

パシフィックコンサルタンツの建築部の躍進を支えた初期メンバー。出産後、育児中心の働き方を経て、現在はさまざまなプロジェクトのリーダーとしてチームを率いる。2020年から室長を務めている。

建設コンサルの面白みは敷地内だけの空間ではなくまちづくりを地域一体で考えること。

できたばかりの建築部の1期目として入社し、20年以上たちました。パシフィックコンサルタンツの建築部は当時、駅やダムなど土木インフラの付帯施設の設計が中心でしたが、近年ではまちづくりに貢献できるフィールドがずいぶん広がりました。当時は20人ほどの組織でしたが今は100人ほどになり、売り上げも5倍以上になっています。

設計事務所との違いは、「点」ではなく「面」で仕事ができるところです。決められた敷地内の閉じた空間だけでなく、周辺地域一体で建築デザインを考えられるのは、建設コンサルタントの建築部門の面白みです。また、ホールや運動施設を設計したり、古民家や廃校をコミュニティー施設に改装したり、幅広く仕事ができるのも魅力です。「なんでもやってみたい」タイプの人は、建設コンサルタントの建築部は楽しめると思います。

私が計画初期からかかわったものに、渋谷の再開発事業があります。一日300万人が利用するターミナル駅の人や車の流れを止めずに、周辺一帯を大改造するこのプロジェクトは、100年に一度の大工事と言われています。当社では、歩行者ネットワークの形成、地上の駅広場の計画、浸水を防ぐために渋谷川の流れを変え、雨水貯留施設を地下の駅広場下に計画するなど、インフラ部分を全面的に担当しました。長期にわたりいくつものプロジェクトが並行する複合プロジェクトのため、各方面でステークホルダーが計画を共有して進める中、プロジェクトマネジメントにもかかわり、日々何十人との調整を重ねました。苦労して調整した計画が、ある時パズルのようにかみ合って、ダイナミックに動き出すときの高揚感は、建築部単独業務だけでは味わえない、複合プロジェクトならではの醍醐味です。

現在はグローバル展開に力を入れています。その中で改めて気づくのは、日本のまちづくりの技術の高さ。例えば、国土強靭(きょうじん)化や防災の技術は、日本は非常に発達しています。アフリカのモザンビークに、毎年ハリケーンで被害を受ける地域があるのですが、そこでは東日本大震災で培われた「強いまちづくり」の技術が役立てられています。

TOD国際デザインコンペで優勝した重慶市復盛駅周辺地区のパース

また、駅を含めてヒューマンスケールでウォーカブルに開発する日本式TOD(Transit Oriented Development=公共交通指向型開発)は、世界的にも独自性が高い注目のモデルです。日本式TODに関する技術力はグローバルでも競争力があり、深セン市深セン北駅周辺地区や重慶市復盛駅のTOD国際デザインコンペで優勝することができました。こういった日本式モデルの輸出は今後も注力していく分野ですので、グローバル志向の方は活躍できると思います。

当社は1951年の創立ですので古風な会社だと思われがちですが、実際はトップからしてチャレンジ精神がある社風です。制度もどんどん変化し、現在は「男性育休100%宣言」をしていますし、先輩女性社員が若手女性社員のキャリア支援をする「姉サポ制度」など、さまざまなサポート制度もあります。女性でも発言が認められるフラットな環境です。キャリアを形成していく上で、女性にとっても男性にとってもいい環境だと感じています。

※この記事は、日本経済新聞電子版に掲載した広告を一部抜粋したものです。

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