2023.08.09
社会変化に応じた環境アセスメントの深度化と派生する新たなサービスの展開
技術レポート Vol.11
概要
論旨
執筆者紹介
当社は、日本各地の開発案件で数多くの環境アセスメントを実施してきました。環境アセスメント制度は、そのプロセスを通じてステークホルダーと事業内容に関する合意形成を促すところに主眼があると言われています。
環境問題を取り巻く社会環境の変化により、考慮すべきステークホルダーが拡大し、多様な意見にしっかりと向き合う必要が生じているからこそ、環境アセスメントの持つ合意形成ツールとしての機能を遺憾なく発揮させていくことが今後益々重要になります。
当社は、その効果最大化のため、様々な工夫を心掛け深度化に努めているほか、環境デューデリジェンスへの対応や、Embodied Carbonを考慮した評価の模索など、環境アセスメント技術から派生する新たなサービス展開を図っています。
論旨
1.環境問題を取り巻く社会の変化
(1)当社と環境アセスメントとの関わり
(2)環境問題を取り巻く社会の変化
2.環境アセスメントの合意形成ツールとしての重要性
(1)考慮すべきステークホルダーの拡大
(2)環境アセスメントの要(かなめ)は合意形成
3.環境アセスメントサービスの深度化 -当社が重視していること-
(1)環境配慮における優先順位の考え方の提示
(2)専門的事項を分かりやすく伝えるインタープリテーション
(3)積極的なモニタリングや環境価値向上施策による環境マネジメント
4.環境アセスメント技術から派生する新たなサービスの展開
(1)環境デューデリジェンスへの対応
(2)Embodied Carbonを考慮した評価の模索
5.おわりに
執筆者紹介
グリーン社会戦略部 環境マネジメント室 CPM
渕澤 智典
専門分野:
建設環境、環境影響評価
平成14年3月 慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科 卒業
平成14年4月 パシフィックコンサルタンツ株式会社入社
入社後、道路事業や鉄道事業等の環境影響評価業務に従事。
平成23年10月から自治体の環境基本計画策定や再生可能エネルギー事業化支援業務に従事。
平成25年10月より現在の部署に配属、空港事業の環境影響評価業務や太陽光発電所建設事業の技術支援業務等に従事
- ・北九州空港滑走路延長事業に係る環境影響評価書作成業務(令和4年度~令和5年度 国土交通省大阪航空局)
- ・太陽光発電所建設事業CM業務(令和2年度~令和4年度 民間事業者)
- ・稲敷市環境基本計画等策定業務(令和2年度 茨城県稲敷市)
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