2021.10.13
ウォーカブル+(プラス)
技術レポート Vol.4
概要
論旨
執筆者紹介
世界中でウォーカブルなまちなかをつくる動きが活発化しており、我が国でも道路占用を柔軟に認める「歩行者利便増進道路制度」や街路の広場化等の歩行者滞在空間の創出を支援する「まちなかウォーカブル推進事業」といった政策やプロジェクト推進の機運が高まっています。
また、歩行者と親和性が高く、歩くことの支援となる「新たな移動手段・モビリティ」が生まれつつあり、これらが歩道を通行できるような法制度改正の動きなども議論されています。
本稿では、人が歩くことに留まらず、新たなモビリティによる歩行・移動支援をも含むウォーカブルなまちづくりを「ウォーカブル+(プラス)」と新たに提唱し、その推進について展望します。
論旨
1.はじめに
2.ウォーカブルなまちなかを実現するための手法
2.1 ウォーカブルな空間とは
2.2 ウォーカブルなまちなかを実現するための課題と対応方策
3.新たなモビリティを導入するための手法
3.1 新たなモビリティの導入事例
3.2 ウォーカブルなまちなかにおける新たなモビリティの役割
3.3 新たなモビリティ導入における課題と対応方策
4.ウォーカブル+の提案
4.1 ウォーカブル+という考え方
4.2 ウォーカブル+の実装方法
5.おわりに
執筆者紹介
交通政策部 都市再生室 チーフプロジェクトマネージャー 渡邉 健
専門分野:
次世代モビリティ導入計画、交通環境計画、物流交通、交通需要予測
経歴:
平成15年3月に東京工業大学大学院情報環境学専攻を修了。
平成16年6月にパシフィックコンサルタンツ株式会社に入社。
ITS施策や物流交通計画、運輸部門の環境政策に関わる業務に従事の後、平成24年7月より2年間
トヨタ自動車株式会社へ出向。
以降、次世代モビリティの社会実装に向けた計画や実験・導入支援に関わる業務に従事。
代表的な従事業務:
・超小型モビリティ導入促進事業を通じて得られた成果と今後の方向性の調査検討
(平成27年度 国土交通省自動車局)
・R1品川駅西口駅前広場周辺ネットワーク検討業務
(令和元~2年度 国土交通省関東地方整備局 東京国道事務所)
・自動運転技術の活用を見据えた郊外住宅団地等の移動課題解決手法に関する検討業務
(令和2年度 国土交通省都市局)
主な論文・対外活動等:
・利用者間の相互依存性を考慮したETC車載器普及モデル(土木計画学研究・論文集 2004.9)
・都市計画コンサルタント協会 技術士第二次試験 受験対策実践セミナー講師(平成30年度~)
・パシフィックコンサルタンツ・日建設計共催企画「ポストコロナにおける都市・地域の展望」発表
(令和3年2月18日)
交通政策部 都市再生室 技術主任 金友 啓太
専門分野:
歩行者空間、駐車場計画、再開発計画、交通量推計
経歴:
平成21年3月に名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻を修了。
平成21年4月にパシフィックコンサルタンツ株式会社に入社。
渋谷駅や新宿駅周辺などの大規模再開発に関連する歩行者・自動車・駐車場などの交通計画に従事
し、平成29年よりウォーカブルに関連した交通戦略やエリアビジョン、ガイドラインの策定等の
業務に従事。
代表的な従事業務:
・渋谷駅周辺地区交通戦略策定業務委託
(平成29年度~令和元年度 東京都渋谷区)
・中枢中核都市等におけるまちなかの都市交通施策の推進に関する調査検討業務
(令和元年度 国土交通省都市局)
・豊田市駅西口エリア未来ビジョン策定委託業務
(令和2年度 豊田市駅西口エリアまちづくりプラットフォーム)
主な論文・対外活動等:
・土木学会 学会誌編集委員(平成29年6月~令和元年5月)
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