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東日本大震災からの復興に"一定の区切り"記念式典を開催

2019年12月20日

 弊社は、東日本大震災から約9年弱が経過し、復興期間の10年を直前に控え、これまでの取り組みと今後に向けた「提言書」をまとめ、「東日本大震災からの復興 ~パシフィックコンサルタンツの軌跡と未来への提言~」と題した記念式典を、12月11日に仙台市内のホテルで開催しました。

東日本大震災からの復興総括式典@ウエスティンホテル仙台


 全国から集まった約200人の社員を前に、長谷川取締役会長(震災当時、代表取締役社長)は、「如何なる人智も超えてくる自然に畏怖の念を持ち、自然災害から国民の安心・安全と快適な生活を守るインフラ整備に技術を持って貢献することが我々の使命」としたうえで、「自ら被災しながら災害復旧・復興に立ち向かった社員や家族を誇りに思う」と従業員を労いました。また、「東日本大震災から9年弱が経過した今も、未だ東北の物心両面の災害復興は道半ばではあるが、起こった地震を記録に留め、従業員の活動のすべてを可能な限り記録に残し、当社として一定の区切りをつけ、震災の総括としての記念式典を執り行う」ことの意義を述べました。
 式典には東北大学災害科学国際研究所の小野裕一教授を招き、小野教授からは「国際防災アジェンダの動向と防災の聖地Sendaiの価値と有効利用について」と題する基調講演を行っていただきました。震災のあった14:46には1分間の黙祷が行われ、その後、一定の区切りとして復興を総括する「提言書」が披露され、執筆者の方々から、発災時から今日に至るまでの取組みや教訓、次世代へのメッセージが発表されました。また、発表者には震災業務に携わった方々を代表して、歴代東北支社長から感謝状が贈られました。


 式典の最後には、重永智之代表取締役社長より「経験や知見、教訓の共有・伝承」と「激甚化する自然災害から人々を守り、安全に安心して暮らせる国土、地域づくりへの貢献・先導」を決意する『東北宣言』の発表を行いました。