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維持管理の効率化を実現!簡易な入力で各種施設の保全計画を策定

2019年06月25日

 戦後、急速に建設された大量の公共施設インフラの老朽化、耐用年数を過ぎた建物の増加など、維持管理に必要な費用は年々増大しています。そのため、現在、各種施設の運営は困難な状況になっており、今後さらに悪化することも予想されます。しかしながら、施工当時の構造計算書、図面やその後の維持管理に係る諸々の資料が、未整理のまま、施設管理担当者が手作業で管理を行っているケースも見受けられます。そのため、維持管理の効率化、ライフサイクルコストの削減が求められており、その対策の一つとして電子化・システム化が望まれています。
 そこで、弊社では、簡易な入力で各種施設の保全計画を策定する施設保全計画システムの提供を2019年6月から開始しました。弊社では、これまで数多くの自治体などで公共物の設計および維持管理に携わってきました。その豊富な実績から、建物の用途、構造などから各部材の仕様等を標準化したデータベースを作成しています。このデータベースを利用することにより、部材ごとの仕様などの詳細な項目を入力することなく、施設の保全計画を策定可能となるシステムを構築しました。

<施設保全計画システムのポイント>
・ 施設管理担当者が入力するのは、基本的に施設・建物名称、建物ごとの用途、構造、施工年、階数、延床面積、建築面積のみ
・ 入力された情報をもとに、標準的な部材、仕様、補修工法・単価・周期を自動的に設定し、中長期計画の策定、概算ライフサイクルコストを算出
・ 各部位の仕様等を変更して自動計算を行うこともできるため、柔軟にライフサイクルコストの試算が可能
・ 修繕等が事業化されている場合などは、自動計算した計画を必要に応じて自由に加工可能
・ 点検結果の健全度を部位ごとに記録できるため、修繕を検討する際の優先順位の参考にすることができる
・ 策定した中長期計画や概算ライフサイクルコストはエクセルなどの汎用性の高いファイル形式への出力ができる
・ 建物ごとに関連資料を格納できるため、施設管理に必要な情報の一元化、共有が図れる

<施設保全計画システムのカスタマイズ>
 本システムは、管理方針や様々な要望にあわせた柔軟なカスタマイズが可能です。
   例)部位・部材の更なる詳細化
    ・部位の区分(ベースシステムでは2段階)をさらに細分化
    ・部位ごとに複数の仕様を設定することで、より柔軟な計画策定を支援 など

 ※詳細な情報を用いた保全計画システムも別途用意しています。
 ※さらに、古い紙資料などの電子化もお手伝いします。
                                                            以上