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道路分野の現地踏査効率化システムを開発

2019年02月08日

 弊社は、ICTを活用した業務の効率化・高度化に加え、長時間労働等への改善(働き方改革)を支援するシステムを開発しました。
全国の弊社道路系部署において、「現地踏査システム」と「BIツール」を導入し、道路分野のデジタルトランスフォーメーション(=デジタルソリューションによる変革)を進めます。今後は、各ツールの機能向上を図るとともに、蓄積データをもとにしたビックデータ解析・AI活用等を進めていく予定です。

 具体的には、調査・設計の前段として行う現地踏査の内容について、スマートフォンで簡単に記録し、自動で「報告書」を作成する「現地踏査システム」を開発し、業務効率化とデータ利活用による生産性向上を進めます。
 また、全ての道路分野の業務において、基本情報となる交通量や事故等の情報を簡単に整理・分析し、視覚化することを目的に「BI(Business Intelligence)ツール」を導入しました。

     <現地踏査システム>

                       「現地踏査システム」の構成および画面例

 専用アプリを入れたスマートフォンを現地に持参し、GPSやGIS機能を利用して、調査位置を電子地図上にプロットするとともに、ジャイロセンサーで写真撮影方向を自動登録します。現地で取得した情報は、クラウドサーバに保管され、現地踏査結果を取りまとめた「報告書」を自動で作成することが可能です。また、「電子国土Web」上に調査位置と内容を表示することで、担当者間での情報共有を促進します。

<BIツール>
 Excel等からデータを自動で取り込むプログラムを開発し、様々なフォーマットのデータが活用可能な仕組みを構築した上で、グラフ表示用のテンプレートを開発することにより、グラフ作成の時間短縮を図りました。取り込んだデータから、複数のグラフを組み合わせたレポート(ダッシュボード)を作成することにより、多次元分析を行うことが可能となり、データの視覚化に加え、よりきめ細かい傾向を導き出すことが可能です。データおよび分析結果の共有によって、更なる付加価値提案が可能となります。

                          BIツールを活用した仕組み

                           BIツールの画面例

<開発した新技術のポイント>
・ 現地踏査の内容について、スマートフォンで簡単に記録し、「報告書」を自動で作成。
・ 交通量や事故等の情報を簡単に整理、視覚化するBIツールを導入。グラフや表の自動作成による業務効率化、データ分析の高度化を実現。

以上