ここから本文になります。

第17回 国土技術開発賞に入賞しました

2015年08月04日

 この度、東京理科大学および弊社が開発した「効率化・低コスト化・高精度化を実現する流量算出法 −河川流量算出法(DIEX法)− 」が、国土技術開発賞に入賞しましたので、お知らせいたします。
 

写真中:中村英夫 選考委員会委員長
写真右:二瓶泰雄 東京理科大学理工学部土木工学科教授
写真左:柏田仁 パシフィックコンサルタンツ株式会社 つくば技術研究センター

【受賞技術】
 「高効率化・低コスト化・高精度化を実現する流量算出法」
 副題:河川流量算出法(DIEX法)

 本件は、一般社団法人 国土技術研究センター(JICE)様のWebサイトにて、公表されております。
 

  
 DIEX法(Dynamic Interpolation and EXtrapolation method、力学的内外挿法)は、現地観測で得られる「点」または「線」流速データから、流体の運動方程式を満足する形で「面」流速データ・流量を算出する河川流計算手法です(図 1)。本技術を流速計測の従来・新技術と融合することで、高効率・低コスト・高精度の流量モニタリングシステムを構築することが可能です。また、現地で流速データの一部を欠測したとしても、高精度での流量算出が可能であることから、確実性の向上に大きく寄与します。

 近年、超過洪水の増加により従来の観測手法の適用が困難となる場合や、流量観測の担い手の不足により観測の継続が困難な状況となっています。本技術がこれらの課題解決に寄与し、河川管理の高度化や今後の河川整備の最適化に貢献することを期待しております。

 

図 1 DIEX法の概念図


 弊社では、本技術を流量算出ソフトウエア「DIEX-Flow」として販売ページにてご案内しております。現在、同ソフトウエアのバージョンアップとして、適用流速計測技術の広範化を進めており、本技術の普及と標準化を目指しております。

 さらに、各種流速計メーカー等との連携により、次世代のリアルタイム流量モニタリングシステムの構築を進めている他、同システムで得られる高精度のリアルタイム流量を活用した、新たな河川管理手法の開発に歩を進めております。