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平成25年度 全建賞を受賞しました(河川部門)

2014年08月07日

 この度、弊社は一般社団法人 全日本建設技術協会より、「公共土木施設災害復旧事業 河川災害復旧工事(23災河第85号)」事業において、全建賞を受賞しました。


 本事業の対象となった小野川は、千葉県香取市の中心部を流下している一級河川で、小野川沿いは、江戸・明治期からの歴史的な建造物が立ち並び、小野川の流れと歴史的な町並みの風情が観光客を集めています。  平成23年3月11日の東日本大震災においては、小野川の最下流部において液状化等により河道閉塞、護岸の倒壊等の甚大な被害を受けました。

 本事業は、東日本大震災により被災した護岸等を復旧したものです。地震による液状化等により堤内地の道路や宅地が河道側に大きく側方流動したため、河川護岸が倒壊し川幅が狭くなりましたが、周辺の宅地等への影響が大きいことから、元の川幅に戻さず河床掘削を行い、必要な流下能力を確保した上で復旧しました。

 護岸は、河積の確保や景観などの観点から積みブロックと鋼矢板を組み合わせました。小野川は観光資源ともなっていることから、鋼矢板の天端を平常時の水位程度として、鋼矢板を水面下に設置し鋼矢板と積みブロックの接合部には、植栽帯を設けて緑化することで、河川環境・景観に配慮した復旧を行いました。

○事業概要
 発注者:千葉県香取土木事務所
 設計者:パシフィックコンサルタンツ(株)
 設計延長:367m(利根川合流点から北賑橋間)

震災直後の状況
復旧後の状況