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事業内容/実績首都圏外郭放水路
発注者 | 関東地方整備局 江戸川河川事務所 |
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業務期間 | 1992年(平成4年)~2006年(平成18年) 2017年(平成29年)~2018年(平成30年)(地下神殿点検・見学ツアー検討) |
「首都圏外郭放水路」は、埼玉県南東部の浸水対策を目的として建設された世界最大級の地下放水路です。
地下50m、直径10m、延長6.3kmのトンネルと洪水の取込・川への放水設備で構成されています。設計では、この施設が計画通りに機能するのかについて、つくばにある弊社の研究施設での20分の1の模型実験結果と、数値シミュレーションの結果を比較することにより検証しました。
また、氾濫した河川の水を落とし込むための立坑は、直径30m、深さ70mといった過去比類のないスケールであり、内水圧が作用するトンネルとなるため、道路トンネルの設計とは異なる特殊なノウハウが求められました。さらに、その他の水理現象のシミュレーションや模型実験による再現、供用後の計測や点検・維持管理など、すべての設計場面で弊社の技術力を結集させたプロジェクトでした。
現在、外郭放水路の地下神殿は施設見学コースとなっています。そのため、平成29年度には見学者の安全確保の観点から地下神殿の点検を実施しました。また、平成30年度には施設を民間開放にあたってのスキーム検討やインフラツーリズムの検討を実施するなど、従来の治水計画・設計の枠を超えたコンサルティングを展開しています。