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事業内容/実績パキスタン国橋梁維持管理プロジェクト
発注者 | 独立行政法人国際協力機構(JICA) |
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業務期間 | 2016年7月~2019年4月 |
パキスタンの国道を管理する国道公団(National Highway Authority: NHA)では、2003年に導入されたHDM4(道路維持管理計画策定用のソフトウェア)および2008年に世界銀行のHighway Rehabilitation Projectで導入された道路資産管理システムを活用して道路維持管理計画を策定しています。その構成システムの一つとして、橋梁維持管理システムが構築されていますが、プロジェクト終了後は橋梁点検およびデータ登録が行われておらず、十分に機能していませんでした。
NHAが管理する約5,000の橋梁、約16,000のカルバートは、交通量の増加、過積載の横行、設計・施工不良等に起因する早期劣化や損傷のリスクが高いものの、橋梁点検に基づいた維持管理計画が策定されていない状況でした。そのため、橋梁補修予算の要求が出来ず、損傷が発覚した際には致命的損傷を受けており、橋梁寿命に達していないにもかかわらず架け替えとなる事後保全が通例となっていました。
そこで、本プロジェクトでは、データベースを中核として、点検計画→橋梁点検→点検結果評価→維持管理計画→橋梁補修の橋梁維持管理サイクルを継続的に回すために、NHAと粘り強く協議して、4名の技術者から構成される橋梁管理ユニットを組織しました。また、約10年間にわたり職員が採用されていない状況を鑑みて、NHAに有期契約で12名の橋梁点検員を雇用してもらい、モデルエリアでのインベントリー調査、代表的橋梁の点検、データベース入力、データ分析、年間維持管理計画策定、短・中・長期計画の作成ができるよう技術協力を実施しました。