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事業内容/実績スマートモビリティ社会の実現に向けた取り組み

スマートモビリティ社会の実現に向けた取り組み
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スマートシティ実現のためのスマートモビリティの取り組み

人口減少、少子高齢化のトレンドに加え、新型コロナ感染拡大等を契機に、これまで以上に都市の中心拠点と周辺拠点の適切な役割分担や適度な集約化によるゆとりある空間の創出への配慮が求められるようになっています。

当社では、安全で魅力的な都市空間を持続可能にしていくためには、中心拠点や周辺拠点をどうデザインするか、中心拠点と周辺拠点をどうつなぐかが重要なポイントであり、シームレスな移動を軸にした「スマートモビリティ」という考え方のもと、それらの実現に向けて各種取組を進めています。「スマートモビリティ」とは、より安全で効率的、かつ快適な人々の移動を追求することであり、移動に係る阻害要因を取り除き、人々がシームレスに、そして快適に移動できる環境を作っていくという考え方です。コロナ禍において移動が減っていることを鑑みると「ポスト・コロナ」の時代には特に重要と考えています。

今後は、「"密"を避け、"移動"を最適化」する社会へと変わっていくことが想定され、例えば、首都圏の鉄道におけるこれまでの高密度な大量輸送から人々の移動を分散化させるために、ピーク時を割高に、オフピークを割安にする時間差料金制度の施策も「スマートモビリティ」の一つと考えています。

また、当社では、人流マネジメントをもとにした「スマートモビリティ」の実現をきっかけに、さまざまなインフラ等のデータとの組み合わせにより、経済活性化・地方創生、安全・安心、産業振興などに波及させ、様々な分野へのスマートシティ展開を図っていくことを目指しています。

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都心では、都市機能配置の最適化を含む「スマートモビリティ」の実現を目指す

品川駅などの大規模ターミナルでは多くの乗降客が新幹線等の幹線鉄道、在来線、バス・タクシーを利用しており、交通結節機能をはじめとした様々な都市施設・機能が配置されています。それらを持続可能にしていくためには、利用者の利便性向上、拠点の機能強化に資する「スマートモビリティ」の実現が重要と考えます。

これらの空間を構築するためには、人流データによる交通手段別・方面別移動量などを基にした効率的な移動手段や都市機能配置、「時間」に着目した適度な分散を促せるような施策検討、パーソナル・モビリティのような新たな交通モードの導入、「居心地が良く歩きたくなるまちづくり(ウォーカブル都市の構築)」の検討などを通じて、継続的な民間投資を促す都市空間創出に向けた取り組みが重要と考えます。

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都心部のスマートモビリティイメージ
スマートモビリティの実現によるにぎわい創出をもとに民間投資を促進させていく。

地方における「スマートシティ」は交通結節点を起点とした交流人口の拡大が重要

地方の中山間地など過疎化が進む地域などでは、高齢化による交通弱者の増加や、交流人口・関係人口の減少により地域の活力低下を招くことが懸念されます。

そのような中、例えば「道の駅」や「高速SA・PA」などを活用した新たな交通拠点を創出し、地域の活力を向上させていく発想が重要と考えます。

「道の駅」を拠点とした自動運転の社会実験が全国で実施されていますが、人流データの活用による「道の駅」への訪問実態の把握を通じて、「道の駅」に付加する新たな拠点機能、交通モードの導入を提案し、交通弱者が移動しやすい交通環境を整備し、にぎわいを創出していくことが考えられます。

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地方都市のスマートモビリティイメージ
道の駅等の交通結節点を起点に、新たなにぎわいを創出し、交流人口を増やしていく。