ここから本文になります。
事業内容/実績新白島駅
発注者 | 広島市 |
---|---|
業務期間 | 2011年2月~2016年3月 |
新白島駅は、広島市の中心部と市の北西部の住宅地を結ぶアストラム線でJR山陽本線と交差する地点に市内の交通ネットワークを形成する乗換接続駅として計画され2015年3月に開業しました。
国道54線の中州に位置する特異な場所で既存の地下土木構造物を改修して、人々が行き交うための駅空間とするために、アストラム線の地下軌道階から地上を経てJR駅の間を歩く乗降客の流れに合わせて、地下から地上へとつなぐ上昇感を演出するように建物全体の形状がデザインされています。
中洲の線形に沿うように3次元曲面のヴォールト状に構成された屋根(シェル)は大小の円形の開口部が散らばり、内部に光と風を運び、内壁面は円形にカットされた太陽光を受け取り、時間、天候、季節によって異なる表情を示します。
またアストラム線駅からJR駅への連絡通路は、軽量のグリッドビームと、散在する固体柱で形成された屋根で構成され、ほとんどが2階から見渡せる屋根は、つる植物によって緑化されています。
開業以来、通勤通学に多くの人がすでに使用しており、この駅が日常生活の一部である公共交通手段の中で、ひと時の安らぎをももたらす空間になることを期待しています。
受賞情報
International Architecture Awards2019
平成29年度土木学会賞技術賞