ここから本文になります。
事業内容/実績リードタイムを確保するリアルタイム浸水予測システム
発注者 | 国土交通省 国土技術政策総合研究所 |
---|---|
業務期間 | 2014年11月~2021年3月 |
リアルタイム浸水予測システムの概要
近年、集中豪雨や局所的な大雨が増加傾向にあり、都市部を中心に浸水被害が頻発しています。これら被害から人命や財産を守るためには、河川・下水道等の整備を進めるとともに、避難や浸水対策を行う時間(リードタイム)を確保することが重要となります。
そこで、リアルタイムに浸水予測計算を行い、任意の地点における浸水予測情報を表示してアラート配信する『リアルタイム浸水予測システム』の構築を行い、社会実験を行ってきました。
本システムの主要な機能
本システムは下表に示す機能を実装しています。
機能 | 機能の内容 |
---|---|
監視箇所の登録 | ユーザ毎に監視箇所(地点、エリア、行政界)を登録し、登録箇所をクローズアップして降雨状況や浸水状況、下水道マンホール内水位等を確認 |
アラート通知 | 登録された監視箇所において、事前に設定した通知条件(閾値や時間帯)をもとにメール・LINEによるPUSH通知 |
アーカイブ | リアルタイムに計算された結果を蓄積し、過去の日付・時刻を指定して浸水予測結果を閲覧 |
多言語化対応 | 外国人旅行客にアラート通知するため、ピクトグラムの導入やアラート本文を11ヶ国語に対応 |
監視箇所の一覧画面 |
アラート配信画面 |
本システムの強み
本システムはクラウド環境で稼働しているため、対象地域の拡大や機能追加に伴う処理負荷の増大に柔軟かつ迅速に対応することができます。また、社会実験を重ねる中で、システム構成や処理の見直し、効率的な稼働監視等を実施することで、システムの安定稼働及びリアルタイム性を確保した運用を実現しています。
システム全体構成 |
稼働監視画面 |