「駅西住宅:双葉駅西側地区災害公営住宅等整備プロジェクト」が2025年度グッドデザイン賞を受賞しました
パシフィックコンサルタンツ株式会社(住所:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:大本 修)が設計に携わった駅西住宅:双葉駅西側地区災害公営住宅等整備プロジェクト(福島県双葉町)が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
グッドデザイン賞は、1957年に始まった日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。60年以上にわたり「Gマーク」とともに広く親しまれながら、デザインによって、暮らしや社会をよりよくしていくための活動をしています。
GOOD DESIGN AWARD
「駅西住宅:双葉駅西側地区災害公営住宅等整備プロジェクト」について
福島第一原子力発電所の事故に伴う帰還困難区域のうち「特定復興再生拠点区域」に指定されていた双葉駅西側地区に、全86戸の公営住宅(災害公営住宅・再生賃貸住宅)を建設した計画です。全住戸に設けられた土間玄関や、住戸から一体的に繋がる大屋根の屋外空間を通じ、帰還者と移住者が街と一体的に馴染める街づくりを目指しました。
上段:photo by Yoshiyuki Chiba
右下、左下:photo by Kenya Chiba
デザインのポイント
①双葉町の未来を拓く、ゼロからのまちづくりの拠点(ベースキャンプ)
②人々の自然なコミュニケーションを促す曖昧な中間領域
③谷戸の地形に抱かれた「ふるさとの風景」の醸成
グッドデザイン賞 審査委員 評価コメント
福島第一原発事故に伴う帰還困難区域となっていた地区の災害公営住宅や再生賃貸住宅等の整備。新たな一歩を踏み出すために、互いに支え合いながら集まって住まうことを体現した配置や建築形態となっている。駅前の立地や帰還者も移住者も受け入れ可能な住宅構成など現代の町のあり方を提示しつつ、谷戸の地形に馴染む「新しくて懐かしい」風景の実現が試みられている。