2017.12.10
パシフィックコンサルタンツの未来プロデュース~総合プロジェクト部編~
パシフィックコンサルタンツの総合力
概要
土地のグランドデザインを描く
総合力がものを言うまちづくり
さまざまな部署の連携で可能になるまちづくり
私たちが普段、利用している駅前広場や住宅地、商業施設は、 どのようにつくられるのだろう。人が集まりやすく、利用しやすく。 その根底には、隅々まで考え抜かれたプロの技がある。
ニュータウンや工業団地の構想、設計から駅周辺の再開発、工場の跡地利用、公園などの緑化に至るまで、まちづくりにかかわっているのが総合プロジェクト部だ。
自治体や、民間の開発ディベロッパーからの発注を受けて、基本構想を練っていく。よく知られているところでは、サッポロビール恵比寿工場の跡地を再開発した「恵比寿ガーデンプレイス」の整備計画も、パシフィックコンサルタンツの手がけた実績の一つだ。
ただし、土地の上にある建物や施設、いわゆる「上物」の設計や建設にはかかわらない。担当するのは、「地面」の部分のみ。つまり、その土地がどのように使えるか、どのように使いたいかを考えて、思いどおりの空間を実現するには道路をどこに配置すればいいか、上下水道等インフラをどのようにつなぐかなどを検討し、設計していくのが部の役割なのだ。
そこには、もちろん困難も多い。たとえば、埋立地に何らかの施設をつくる場合には、海抜が低いため、高潮時などの安全確保のために盛土をすることが必要になる。土地の広さにもよるが、そのために必要な数十万㎥もの土を、工期に間に合うように、かつ、なるべく環境に負荷をかけない形で調達しなければならない。また、建設する施設が一時的なものである場合には、最終的な使われ方を見越したインフラ整備や空間づくりを考えることが必要だ。
総合力がものを言うまちづくり
工業団地も然り。それぞれの土地の特性を調べ、インフラを整備するとともに、企業を誘致しやすい土地利用計画を立てる。また駅前広場の整備では、バスなどの交通の流れや人の流れ、駐車場などの問題も詳細に検討していく。
こうした緻密かつ複合的なプロジェクトを進め、問題を解決していくには、多岐にわたる分野での調整が必要だ。まさに総合力がものを言う。道路や鉄道、建物、地盤、上下水道など、さまざまな部署を備え、連携できるパシフィックコンサルタンツだからこそ提供できるサービスだと言っていいだろう。
少子高齢化が進む中、郊外に広がった都市機能を中心部に集めていく「コンパクトシティ」化への動きが高まりつつある。こうした将来のまちづくりにも、パシフィックコンサルタンツの総合力が大きく貢献していくに違いない。
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わたしのワークスタイル
いつか作りたい職住近接のまち
社会マネジメント本部 総合プロジェクト部 開発計画室 白井 奈緒
入社前はハウスメーカーに勤務し、戸建住宅の設計に携わっていました。やりがいを感じていましたが、単体の住宅ではなく、面としてのまちづくりに興味が湧き、転職。空間をつくり、人やモノの流れを変えることのできるダイナミックさに大きな魅力を感じています。十分に活用されていなかった土地を前に、「こんな機能を持たせたい」「こんなふうに使ってほしい」と思いを巡らせながら、まちづくりの計画を立てていく過程は本当に楽しいです。そして、目標とする空間をつくり、思ったとおりに使ってもらえたときや、人々の活動が生まれているのを見たとき、この仕事を選んでよかったと心から思います。
目標は、一つのプロジェク卜を自分の手で回せるようになることです。いつかつくってみたいのは、職住が近接していて、家のそばに畑があり、緑や土と触れ合いながら生活できるまち。そういう暮らしにこそ、真の豊かさがあると思うんです。
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