今、日本の社会が抱えている課題は、多種多様で複合的な要素が入り組み、
その本質や全体像、改善に向けた突破口が非常に見えにくいものとなっています。
解決の糸口は、都市空間で生きる人々のうごきの中にあります。
「全国うごき統計」は、これまで把握することや見ることのできなかった人々の動きを明らかにし、
都市や社会が抱える課題の抜本的な解決へとつなげる、新しい統計サービスです。
※「全国うごき統計」の名称、ロゴはソフトバンクの商標です。
※「全国うごき統計」は、パシフィックコンサルタンツとソフトバンクの共創により開発し、
ソフトバンクが提供する人流統計データサービスです。
人流がわかれば解決できるのに…
そう思ったことは
ありませんか?
日々の交通量を調べたい
都市基盤整備計画に必要となる公共交通機関の利用実態を探りたい
行動パターンを把握したい
点から線へ、線から面へと結ぶ
リアルな人の流れを確かめたい
競合施設との商圏比較、
潜在需要の洗い出しを行いたい
平時と災害時の人の動き・集まりを
見極めたい
24時間365日/全国のデータから、
人々の動きを把握!
「全国うごき統計」
なら解決です
ビッグデータ 人流解析・交通工学 「全国うごき統計」
ソフトバンクの基地局から得られる位置情報のビッグデータ。
当社が培ってきた人流解析と交通工学のノウハウ。
この2つを融合して生まれた人流統計データサービスが「全国うごき統計」です。
ソフトバンク
基地局
携帯利用者
携帯利用者
携帯利用者
携帯利用者
携帯利用者
携帯利用者
24時間365日、
人の移動に関するデータを蓄積・集約
「全国うごき統計」
膨大で多岐にわたるビッグデータを
パシフィックコンサルタンツの特許技術で
統計処理します
移動データ
交通手段判定
データ
滞在データ
用途に応じて構成・抽出した
データ処理情報を駆使し、
様々なシーン・ニーズに適用可能な
統計データに変換・提供します
「全国うごき統計」では、携帯端末の位置情報をもとに交通手段や経路を可視化した全国1.2億人の移動に関する人流統計データが利用できます。このデータから都市全体の動きを多面的にモニタリングすることが可能で、幅広い業界・政策分野の課題解決につなげることができます。
見える化マップはこちら見える化マップはこちら全国うごき統計が優れている3つの理由
24時間×365日
網羅性
基地局から得られる位置情報をもとに、
24時間365日/全国のデータを収集
二次交通ネットワークの検討
移動手段・経路まで特定
機能性
基地局を遷移するたびに移動データを取得できることから、交通手段・経路まで把握可能
地域の社会インフラ整備
膨大なビッグデータ+精緻な統計データ補正
信頼性
ソフトバンクの膨大な位置情報と
統計データ補正により高い精度を実現
観光施設の属性別来場者分析
従来の統計と全国うごき統計の違い
従来の統計での人流把握の例
比較的人口が多い地域間の大まかな移動傾向がわかります。
必ずしも知りたい地域や移動のデータが得られるとは限りません。
「全国うごき統計」で可能となる人流把握の例
人口が多い地域に限らず、周辺部を含めた広い範囲を対象として、
様々な属性を有する人々の動きを網羅したきめ細やかな追跡や比較が可能です。
Case study全国うごき統計の活用例
観光地における二次交通ネットワークの検討
北海道・大雪山国立公園の山あいにある層雲峡温泉では、移動の利便性確保が課題となっており、来訪客の移動需要を把握しそれに応えることで、集客促進につなげたいと考えていました。
そのため、層雲峡温泉を対象とした「メッシュOD量調査」を実施し、層雲峡への来訪の前後にどこを訪れているか、どこに泊まっているかという来訪客の行動を把握することにしました。
ここで述べているメッシュとは、統計処理を行うために地図上の地域を緯度・経度により四角い網の目(=メッシュ)状に分割したものを指しています。ODの「O」はOrigin(出発地)を「D」はDestination(目的地)を表し、OD量とは出発地と目的地の組み合わせごとの利用者数を表します。
全国うごき統計による分析で判明したこと
道外客の立寄地(冬季・直後)
道外客の宿泊地(冬季・前泊)
全国うごき統計を活用した調査・分析結果により、次のような来訪客の行動の傾向がわかりました。
・冬の道外客は、層雲峡の周辺都市や大都市・札幌のほか、千歳(新千歳空港)や紋別・網走(流氷)に直行している。
・冬に層雲峡温泉に宿泊している道外客は、釧路(阿寒湖)や札幌(定山渓)で前泊することが多い。
従来は「ある時間、ある特定の場所にどのくらい人数がいたか」というピンポイントの把握にとどまっていました。それが、全国うごき統計の活用により、次のような幅を持たせた条件での移動傾向を把握することが可能になります。
・どの地域から出発して、どこを経由地とし、最終的にどのような地域に辿り着いたか
・どんな移動手段を用いて、どのようなルートで移動したか
・1日24時間あるいは1年365日のあいだに、人々の移動にどのような変動や傾向にあったか
また、対象となる場所の「周辺エリアにはどんな集団がいて、どう移動したか」までわかります。これまで得にくかった自地域以外の情報も、簡単に得ることが可能になるのです。
冬の道外客が層雲峡周辺だけでなく札幌や新千歳空港、紋別・網走へ直行していることから、これらのエリアへの移動をさらに便利にするために、周辺自治体やバス事業者と連携した二次交通ネットワークの充実化を検討することとしました。
相鉄・東急直通線開業による地域の社会インフラ整備
相鉄・東急の両鉄道会社には、沿線住民の移動傾向を最新の情報を使って把握することで、サービス向上や駅周辺地域の活性化につなげていきたいという思いがありました。社会インフラとしての鉄道は頻繁にリニューアルすることはできないため、人流を多角的・多面的に把握し、存在する課題を精確に把握して、最適な方策をひとつひとつ講じることが求められます。
全国うごき統計による分析で判明したこと
大和駅と渋谷駅間の移動ケース
新綱島駅への転居者増加率
全国うごき統計の人流データを活用した結果、相鉄線の主要駅・大和駅〜渋谷駅間の移動において、横浜駅を経由する利用者が約23%減少していることが判明しました。相鉄・東急直通線の開業前は、必ず横浜駅での乗り換えが必要だったことから、この利用者の減少は直通線の影響であることがわかります。
その一方で、他の駅については、料金や所要時間に関する既存経路の優位性があり、大きな変動は見受けられませんでした。このように、交通手段における移動状況を見ることで、施策の効果が限定的である区間を可視化し評価できるのは、全国うごき統計の強みのひとつです。
また、直通線開業に合わせて新綱島駅が開業しましたが、開通年の2023年に転居者が増えているわけではなく、開業の数年前から徐々に増加しています。このように、インフラ整備のタイミングと人の活動の変化のタイミングは必ずしも一致しないことがわかります。
インフラを整備した時点で、すぐに人の活動に変化が起きるわけではありません。変化はその前、あるいは後に徐々に起こるため、調査・分析によって人の動きを正しく把握することが、サービス向上やビジネスチャンス獲得のためには重要です。サービス内容や料金体系についても、固定的に捉えるよりは柔軟に、弾性的に運用する方が人々のニーズには適合します。
特異日における観光施設の属性別来場者分析
全国うごき統計ならではの「高精度×大量の位置情報」により、「まち・人気スポット」の流動を正確に把握することが可能です。一例として、埼玉県民の日における千葉県のテーマパークへの来場者数を比較し、埼玉県民10代の移動傾向を調べました。埼玉県民の日は県内の公立小・中・高校が休校となり、10代の人たちの大きな移動が生まれる日です。
全国うごき統計による分析で判明したこと
南関東からの来場者数
主要南関東4県で千葉県のテーマパークへの来場者数を一週間前と比較すると、埼玉県以外は軒並み2割程度減少。これは、当日の天候(午前中降雨)が影響したと見られます。ただし、埼玉県のみが前週比2.44倍と大きく増えています。
年代別の来場者数
特に10代の来訪者数が11.10倍と激増。30代および40代も増加したことから、親世代を含めた家族連れでの来場が多かったと伺えます。
交通手段別の来場者数
高速道路の増加率1.37倍に比べ、鉄道・地下鉄は1.52倍と高速道路の数値を上回る結果となりました。
一週間前の来場者数比較を通して、主要な南関東からの来場者が天候理由(午前中降雨)により軒並み2割程度減少する中、
◎唯一埼玉県のみが《 来場者数2.44倍 》、《 うち10代来場者数が11.10倍と激増 》
◎来場者交通手段が「鉄道・地下列」が比率・実数ともに大きく増加
そんな興味深い実態が浮き彫りになりました。
「10代の人流」を把握することができるのは、全国うごき統計の大きな特長のひとつです。その強みを活かして、埼玉県の10代の実態を鮮明に描き出すことができました。今後は、魅力ある県内イベントを開発するなど、「県内でも楽しく有意義に過ごせる」と思ってもらえるような施策を検討する必要があります。
FAQよくあるご質問
データ単体の場合はCSVファイル形式で提供していますが、具体的な課題の分析や可視化のご相談等、施策につなげるためのコンサルティングまでセットでのご提供も可能です。日頃のお困りごとに寄り添い柔軟にカスタマイズすることができますので、ぜひご相談ください。 →ご相談はこちら
2019年10月からの人流データを保有しており、それ以降のデータが入手可能です。最新データなどの詳細につきましてはお問い合わせください。 →お問い合わせはこちら
携帯端末の情報に基づいているため、性別や年齢など信頼性の高い属性情報を提供可能です。データには個人情報は一切含まれておりません。
機能的な差別化要素は、交通手段判定です。ソフトバンクの基地局データは他のビッグデータに比べてログが発生する頻度が高いため、パシフィックコンサルタンツの交通工学のノウハウと組み合わせて交通手段のマッチングができるようになっています。航空機・新幹線・鉄道・高速道路・一般道路の5つの判定が可能です。
対象となる期間とエリアの大小によって金額が異なります。対象エリアが広いケースなどはボリュームディスカウントが可能な場合がありますのでご相談ください。 →ご相談はこちら
Newsお知らせ
9/26〜東京ビッグサイト開催 「ツーリズムEXPOジャパン2024」に出展
9月26日(木)より4日間、東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」に出展します。出展ブースでは観光マーケティングや地域活性化に役立つデータソリューションをご紹介する予定です。皆様のご来場お待ちしています。
詳細はこちらhttps://www.t-expo.jp/
9/25〜インテックス大阪開催「データインサイトEXPO」に出展
9月25日(水)より3日間、インテックス大阪で開催される「マーケティングweek/データインサイトEXPO」に出展します。「データインサイトEXPO」では、市場調査・分析およびデータ活用といった業務にたずさわる全ての方に、最新のデータリサーチ事例をご紹介します。皆様のブースへのお越しをお待ちしております。
詳細はこちらhttps://www.marketing-week.jp/osaka/ja-jp/about/di.html
全国の駅・高速IC・空港の利用者の移動がひとめで分かる
『見える化マップ』サイトを公開
この度ソフトバンク株式会社の協力のもと、全国1.2億人の移動を可視化した「 全国うごき統計『見える化マップ』※ 」を公開しました。「全国うごき統計『見える化マップ』」に表示されるグラフやマップは、公的(非営利)目的であればどなたでもご自由にお使いいただけます。(営利目的の無断利用はご遠慮ください。ご使用の際はサイトの利用規約をご一読願います)※「全国うごき統計」の名称、ロゴはソフトバンクの商標です。
詳細はこちらhttps://ugokimap.jp/
都市最適化マネジメント®とは
都市最適化マネジメント®とは
総合建設コンサルタントとしての知識・経験とデジタル技術を融合した社会課題解決のための理念・活動が、都市最適化マネジメント®です。デジタル活用による効率的な調査・分析、都市の最新動向の把握を行い、都市の全体最適をはかる対策に活かすことができます。
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