答えのない問題に
泥臭くアプローチ!

都市・地域開発分野

谷 彩音
Ayane Tani


環境資源学専攻
2010年修了

北海道の大学の農学部に進学し、知床や札幌近くの森林公園などをフィールドとして、自然公園や都市近郊の森林の利用や管理のあり方について研究していました。「環境をテーマにした研究」というと、黙々と自然に向き合うことが多いと思われがちですが、私の場合、そうではありません。NPOの方々と一緒に「雪捨場」になってしまう冬の札幌の公園の活用法を考えたり、環境省のレンジャーや地域の方々、公園を管理している方々など、多くの人と協働しながら研究を進めていきました。就職活動を控え、企業選びの軸としたのは、学生時代から意識してきた「自然と人、両者に深く関われること」です。当社は、地域住民の関わりにも目を向けたコンサルティングができる企業。さらに、川上から川下まですべてを手がける総合力や、「企業としての基礎体力」にも大いに惹かれ、入社を決めました。

パシコンなら
地域と共に
課題に向き合える

都市・環境事業本部の仕事を一言で表すと「まちづくり」で、私は特に地域活性化を担っています。自治体などから依頼を受け、地域活性化につながるプランを考え、提案書を作成し、地域の方々と一緒になって行動に移す。まさに、入社前に思い描いていた働き方が実現できています。この一連の業務の中で、私は自分の役割を「インタープリター」、つまり、翻訳者だと思っています。当社は優れた専門家が揃う建設コンサルタントの集団だと自負していますが、専門家の使う言葉は得てして難しい。私は専門家のひとりとして、正しく当社の専門家の言葉を理解し、咀嚼したうえで、誰もがわかりやすい言葉にして発信します。また、市民のアイデアを企画書としてまとめ、行政に提案することもあります。そうすることによって行政や市民など立場の違う人たちが、次第に寄り添っていく姿が見られた時は、この上ない充実感が得られます。
プロジェクトを成功に導くためには、地域のキーパーソンを見つけることも大切です。例えば、入社3年目の頃に担当した岩手県のある地域の活性化プロジェクトでは、ある山荘のオーナーさんとの出会いが大きなターニングポイントになりました。「こんな田舎に、若い女性が来るなんてめずらしいね」と声を掛けて下さったそのオーナーさんとお酒を酌み交わすうちに、「トレイルランニングで、地元にある七時雨山の魅力を発信しよう!」という話になって大盛り上がり。自治体はもちろんのこと、観光庁にも提案書を提出して支援を受け、無事、実現にこぎつけました。このプロジェクトで出会った人々は、ビジネスパートナーではなくて、私にとって苦楽をともにした「仲間」です。仕事をするたびに、一生涯続く仲間が増えていく。こんな幸せな仕事、他にあるでしょうか。パシフィックコンサルタンツを選んだ学生時代の選択は間違っていなかった、と実感しています。

市政と行政、
企業をつなげる
インタープリター

これからもどんどん、地域活性化につながる成功事例を生み出していきたいと考えています。その時に忘れずにいようと思うことは、「主役はあくまでも地域で、私たちは裏方である」ということ。「いかに地域を盛り上げて、いかに美しく去るか」を追求していきたいですね。ついついその土地に愛着がわき、のめり込んでしまって、美しく去ることはなかなか難しいのですが(笑)。何をもって地域活性化と言うか、それすら曖昧で、その答えを地域とともにつくりださなくてはいけない、難しくもやりがいがある仕事です。その“難しさ”を面白がれる熱いパッションをもった人と一緒に働けたら、本当にうれしく思います。

この記事は平成28年に作成されました。

黒子に徹し
主役を引き立てる
仕事の美学

この記事は平成28年に作成されました。